テクニカル基本用語‐ローソク足とインジケーター


 今回はテクニカル分析の超基本であるローソク足を構成する各パーツの名称と、インジケーターに関するあれこれについて解説していきたいと思います。







ローソク足ができるまで


 テクニカル分析の基本にして一番大切なローソク足について学んでいきたいと思います。



 相場には月足(つきあし)や日足(ひあし)、1時間足、5分足など様々な時間軸が存在しています。その各時間軸の中でその時間軸に沿ってそれぞれでローソク足が作られています。


 ローソク足ができるところを順序立ててみながら各名称を見ていきましょう。


 すべてはここから始まります。



 そして上昇圧力がかかりローソク足が伸びていくと、



 このようになります。
 仮にこの状態(ローソク足が始値より上で確定)で足が確定した場合、そのローソクに髭があろうとなかろうと陽線「ようせん」と呼びます。逆に始値より下で確定した場合陰線「いんせん」と言います。陰線の説明をするために進みます。


 高値を付けたのちに今度は売り圧力が強くなったとすると、


 このように髭(上髭”うわひげ”)を付けることになります。
 上髭を付けたのちに始値を超えて下落し、下髭を付けたのちに確定すると、
 


 
 このように実体が確定(終値が確定)した場合、これが陰線です。




  始値と終値の間を実体というのもしっかり覚えていきましょう。





  このようにローソク足が出来ます。これが各時間足で行われているのです。
各時間軸で行われているのです。じゃねぇよいまいち分からんとなる方もいると思うのでなるべく分かりやすく書いていこうと思います。




  相場の最小の時間足は1分足です。この時間軸では1分刻みで終値が確定し、ローソク足が出来るので、かなりテンポが速いです。


  その一つ上の時間足は5分足になります。この時間軸では5分刻みで終値が確定します。つまり、1分足5本分の具体的な動きを1本の足に抽象化した足という風に捉えられます。


  少し足の規模を上げて1時間足で説明します。この時間足では1時間で終値が確定します。(しつこいかな)つまり、5分足12本分の具体的な動きを1本の足に抽象化している足ということになります。



  こんな大層に言ってきて何を伝えたいのかというと、相場はローソク足のマトリョーシカ状になっているということです。


  このことをフラクタル構造というのですがフラクタル構造については学習が進んでいった先でしっかり紹介したいと思います。今はなるほどとならなくても学習を進めていくうちにここへの理解を深めていきたいと思います。



  ローソク足についてはとりあえず以上です。次いきましょう!(^^)!






インジケーター


  皆さんはインジケーターと言われて何を思い浮かべるでしょうか。


 ストキャスティクスだのMACD「マックディー」だのとボケられては先に進めないので、サッサと言おうと思います。もちろん、移動平均線ですよね?(威圧)



  移動平均線は、ある一定期間の終値から平均値を計算し、それを線として表示しているものになります。20期間移動平均線の場合、各時間軸の直近ローソク足20本分の終値を平均してそれをつないでいきながら移動していくものになります。。このことからMA(Moving average)とも呼ばれます。(20期間なら20MA) 



  移動平均線は短期(5~15)、中期(20~50)、長期(75~200)の期間のものわせて使用するのが一般的みたいなので、ざっと5期間、20期間、200期間を合わせて表示してみたいと思います。(赤;5、青;20、紫;200)



  このように出してみると、短期の方がより直近の値動きに敏感に反応していて、長期になるにつれて全体の大きな流れを見せてくれるという特徴があるのが分かります。



  この特徴は移動平均線に限ったことではなく、インジケーターの期間をいじればこのようになります。




  初心者のうちだとどうしてもGoogle先生に、MA 最強設定 とか MA ダマシない
とか調べちゃうと思うんですよね笑(私もです)でも数値設定には聖杯なんてないし大事なのはそこじゃないです。全然基本設定のインジケーターでよくて、それをしっかり使いこなしてそれで何を見てるのかっていうところだと思います。インジを表示させるメリットは視覚的に流れを把握して、その景色を値動きのパターンを覚えやすいところだと個人的には考えています。




  私はボリンジャーバンドを使っていますが、他にも一目均衡表とかパラボリックなどのトレンド系インジケーター(相場の流れを教えてくれる)とストキャスティクスRSIMACDなどのオシレーター系インジケーター(買われすぎや売られすぎ水準を教えてくれる)ものがあります。これらはどういう形にせよ元は移動平均線でそれを応用したものになります。



  なので極論、いろいろ見てみて自分がビビッと来たものをしっかり使い込んでみるのがいいと思います。
(それでも迷うならボリンジャーバンドがいいと思います私使ってますし。)



 インジケーターに頼るのではなく、インジケーターを幼いころに初めて選んだポケモンぐらいに愛着を持って、時間をかけてレベルアップをしていくことが相場を見る目を養うことにつながります。





まとめ



  各インジケーターの基本的な使い方が気になる方はネットで探していただければと思います。しかしながら、それを読んでなるほどなるほど、よし実践!とはしない方が賢明です。情報のインプットは確かに成長した感じがしてしまうものです。しかし何においても大事なのはアウトプットです。これはインジケーターに限った話ではなく、相場を見る視点のすべては実際に過去チャートで使い込んで自らの手になじませてから相場に出るのが当たり前です。ぜひ自分の武器を磨き上げることに集中してください。その方が最終的な結果が出るスピードも速いのですから。


  



  ぜひ今回説明した基本用語はしっかり抑えていただきたいと思います。(o^―^o)
  読んでいただきありがとうございました!